花屋のスダーマー
クリシュナとバララーマはきれいに着飾った後、スダーマーという名の花屋をお訪ねになりました。クリシュナとバララーマが彼の家の境内に着くと、花屋はすぐに出てきて尊敬の念を捧げるため大きいな献身で顔を伏せました。
彼はクリシュナとバララーマに座り心地の良い座を捧げ、助手の人にチャンダン(白檀)を塗ったキンマや花々を持って来るように言いました。スダーマーの歓迎に主は大いに満足されました。
花屋は非常に謙虚に、従順に主に祈りを捧げ、こう言いました。「我が主よ、御身がお越し下さって、私の先祖と私が崇拝している目上の人々もきっと喜んでおりそして救われておると思います。我が親愛なる主よ、御身はこの宇宙顕現のすべての原因の至高の原因です。しかし、この地上の惑星の住民の恩恵のために、御身は献身者を保護し、悪魔を消滅させるために、御身の完全拡張体とともにお現れ下さいました。全生命体の友として、御身は全ての者に平等でいらっしゃいます。御身は至高の魂でいらっしゃいます。ですから敵と友を差別されません。それにもかかわらず御身は献身者に献身奉仕の特別な結果を喜んでお授けになります。主よ、私は御身の永遠の召使でございます、御身が私に何を望んでいることを何でも仰って頂くと祈っています。もし主が私に何かをさせてくださるなら、それは私にとって大きな光栄でございます。」
クリシュ ナとバララーマが自分のところに見て、花屋のスダーマーは心に大変喜びました。そして、こうして、彼が最も望んでいたように様々な花で見事な二本の花輪を作り、主に捧げました。クリシュナとバララーマはスダーマーの誠実な奉仕に満足されました。身を委ねた魂にいつも恩恵を与えようとしていらっしゃるクリシュナは、花屋に敬礼と祝福を授けました。するとスダーマーは、 「私がいつまでも献身奉仕を行い続け、御身の永遠の召使でいられますように。私がそのように献身奉仕を行うことによって、全ての生命体に恩恵を与えることが出来ますように」と主にお願いしました。スダーマーのこの態度が明確に示しているようにクリシュナ意識の献身者は、自分一人がクリシュナ意識で進歩しても満足すべきではないのです。クリシュナ意識の献身者は他の人々の福祉のために働く意志がなければなりません。
引用:主バガヴァーンクリシュナ第40章マトゥラーヘの到着