プルショッタマ・マーサ:神聖な純粋さと慈悲の月
太陰暦において、約3年に一度(32ヶ月16日4時間ごと)訪れる特別な「閏月」があるのをご存知でしょうか? それはプルショッタマ・マーサ(またはアディカ・マーサ)と呼ばれ、主クリシュナの別名である「プルショッタマ(最高の存在)」という名を冠した、非常に慈悲深い月です。
このブログでは、この神聖な期間の意義と、私たちが実践すべき重要なポイントを詳しく解説します。
1. プルショッタマ・マーサの由来と偉大さ
かつてこの月は、吉兆な儀式が行われない「不浄な月(マラ・マーサ)」として疎まれていました。しかし、この月の守護神が主ナーラーヤナに救いを求めたところ、主は彼を最高の世界ゴローカへと連れて行き、自身の名前と資質を授けました。
主クリシュナは、この月を自分自身と同じくらい素晴らしいものにすると約束されました。そのため、この月に行う献身奉仕は、通常の月や、毎年訪れるカルティカ・マーサよりも高い功徳があるとされています。
2. なぜこの月が重要なのか?
主クリシュナは『バガヴァッド・ギーター』の中で、この物質世界を「苦しみの場所(ドゥカーラヤ)」と呼び、ここから早く抜け出すよう勧めています。
- ニシュカーマ・バクティ(純粋な献身): 多くの月では、物質的な利益(良い家族、仕事、名声など)を求める「サカーマ・バクティ」が行われますが、これらは物質世界への滞在を長引かせるだけです。
- 心の浄化: プルショッタマ・マーサは、個人的な欲望を捨て、純粋に神を喜ばせるための月です。この月の誓戒(ヴラタ)を守ることで、物質世界への執着が消え、心が純粋になります。
3. この期間に推奨される実践事項
この1ヶ月間、私たちは以下の活動を通じて主への献身を深めることができます。
- 聖典の読誦: 毎日『シュリーマド・バーガヴァタム』や『バガヴァッド・ギーター』、特に第15章(プルショッタマ・ヨーガ)を読むことが推奨されます。
- チャンティング: ブラフマ・ムフルタ(日の出前の神聖な時間)に起床し、ハレー・クリシュナ・マントラを唱えます。
- ディーパ・ダーナ(灯明の奉納): 毎日ラーダー・クリシュナにギー(澄ましバター)のランプを捧げます。これにより、心の無知が取り除かれ、霊的な知識がもたらされます。
- 礼拝と瞑想: 2本の腕でフルートを持つクリシュナとラーダーラーニーが並ぶ姿を視覚化し、敬意を表します(ナマスカール)。
- 慈悲深い慈善(ダーナ): 資格のある献身者(ヴァイシュナヴァ)に寄付をしたり、聖典を贈ったりすることは、非常に大きな利益をもたらします。
- 聖なる入浴: 川や海、あるいは自宅で聖なる川を思い浮かべながら入浴することも、大きな浄化の力があります。
Bṛhannāradīya Purāṇa からのせつ
Namaskāra mantra:
vande navaghana-śyāmaṁ dvibhujaṁ muralī dharaṁ
pītāmbara dharaṁ devaṁ sa rādhaṁ puruṣottamaṁ
While offering lamp :
nirājayāmi deveśa mindīvara-dala cchaviṁ
rādhika-ramaṇa premṇā koṭi-kandarpa-sundaraṁ

Dhyāna mantra:
antarjyotir ananta-ratna-racite simhāsane saṅsthitaṁ
vamśīnāda-vimohita-vrajavadu vṛndāvane sundaraṁ
dhyāyed rādhikayā sa kaustubha maṇi-pradyotitora sthalaṁ
rājadratna-kirīṭa-kuṇḍala dharaṁ pratyagra-pītāmbaraṁ
naumi navaghana-śyāmaṁ pītavāsa samacyutaṁ
śrīvatsa-bhāsito raskaṁ rādhikā-sahitaṁ hariṁ
दानानि पितृकार्याणि
तपांसि विविधानि च ।
तानि कोटिगुणान्येव
संप्राप्ते पुरुषोत्तमे ॥
dānāni pitṛkāryāṇi
tapāṁsi vividhāni ca |
tāni koṭiguṇānyeva
samprāpte puruṣottame ||
When the sacred month of Puruṣottama arrives, acts of charity, offerings and various austerities all yield results multiplied millions of times.
プルショットマ・マース」(特別なカルティック月)が到来すると、布施、供物、あらゆる苦行などは、その効果が何百万倍にも増して得られると言われています。
न लभ्यते विष्णुभक्तिः हीनत्वाद् दातृभुञ्जतोः ॥
na labhyate viṣṇu-bhaktiḥ hīnatvād dātṛ-bhuñjatoḥ ||
If the recipient of charity is not a devotee of Lord Viṣṇu, then the donor does not obtain the intended spiritual benefit, because the offering is not engaged in the service of Lord Viṣṇu.
しかし、布施の受け手がヴィシュヌ様の信者(バクタ)でない場合、寄進者は本来得たいと考えている霊的な利益を得ることができません。なぜなら、その供物がヴィシュヌ様の奉仕に役立てられていないからです。
Ref : Brihan Naradiya Purana
4. 驚くべき恩恵
プルショッタマ・マーサを真摯に過ごすことで、以下のような結果が得られるとされています。
- 過去に知ってか知らずか犯してしまった過ち(アパラーダ)が許されます。
- 物質的な貧困や無知が取り除かれ、神との愛の関係が回復します。
- 最終的には、死後に神の世界(ゴローカ)へと戻る資格を得ることができます。
結論:サンカルパ(誓い)を立てましょう
この月を無駄にしないためには、最初に「サンカルパ(誓い)」を立てることが重要です。
「主よ、あなたの満足のために、この30日間、私は精一杯の献身を捧げます。どうか私にそれをやり遂げる強さと知性を与えてください」と祈り、謙虚な気持ちでこの神聖な月をスタートさせましょう。たとえ小さな一歩であっても、主はその誠実さを見て、計り知れない慈悲を注いでくださるはずです。


