主の聖なる名前を唱えることに関する10の注意事項
10 Offenses to be avoided while chanting the holy names of Krishna【主の聖なる名前を唱えることに関する10の注意事項】
①主の聖名の普及に一生を捧げた献身者を侮辱すること。
『チャイタンニャ・チャリタームリタ』の中で、こう言われています。バガヴァーン主クリシュナから神秘的力を与えられていない限り、ハレ―クリシュナ・マハーマントラを普及することはできない。従って、主の聖名の普及に努めている献身者を、けなしたり非難すべきではありません。
②主シヴァや主ブラフマーのような半神の名前を、ヴィシュヌの御名と同等であるか、あるいはそれに独立したものと考えること。
(クリシュナとクリシュナの名前を別々のものとして考えること)
③精神指導者の教えや命令に背くこと。
(グルを物質的であると考え、妬むこと)
④ヴェーダ文献、あるいはヴェーダの所見に忠実な文献を侮ること
⑤聖なる御名ハレ―クリシュナの栄光を誇張であると考えること
⑥主の御名を自分勝手に解釈すること
⑦主の御名の力に頼って、罪を犯すこと
⑧ハレ―クリシュナ・マントラの唱名を、ヴェーダ文献で物質的活動(カルマ・カーンダ)として述べられている、幸運を呼ぶ儀式の一種であると考えること。
⑨聖なる御名の栄光を、不忠実で懐疑的な人に教えること。
⑩主の聖なる御名の唱名に関する数々の教えを理解した後でさえ、
唱名に堅い信念がもてず、物質的執着を心に留めること。
自らをヴァイシュナヴァと名乗る献身者は誰でも、待ち望む成功を即座に達成できるように、
これらの禁止事項を注意して避けなくてはなりません。
「主の崇高な聖名を繰り返し唱えても、なおかつ最高主への愛が芽生えず、涙が目を潤すこともなければ、それは明らかに、唱名に対する禁止事項違反の為にクリシュナの聖名の種が芽を出さないからである」
(『チャイタンニャ・チャリタームリタ』アディリーラ8章29~30節)
「しかし、もしもわずかな信念と共に、主チャイタンニャとニチャーナンダの聖なる御名を唱えるなら、ただそれだけで全ての侮辱的違反は速やかに消え去り、ハレ―クリシュナ・マントラを唱えるや否や、神への愛から生じる至高の喜びを感じるであろう。
(『チャイタンニャ・チャリタームリタ』アディリーラ8章31節)