ヴェーダの贈り物:信頼できる師(グル)と巡り合う8つのキー Spotting Saints and Swindlers.
日本には、これまで多種多様なカルト、宗教・スピリチュアル団体が存在してきました。その多くは海外から流入したものでした。残念なことに、これらの大半はスキャンダルに終わり、人々は時間と信仰とお金を捧げた挙句、裏切られてきたのです。
最初はカリスマ性に満ちた指導者に心を奪われ、喜んで奉仕する人たちも、やがて真実が露呈したとき、深い痛手を負います。
被害を受けるのは信者だけではありません。純粋に真理を学びたいと願う真剣な学び手にとっても、こうした事件は重いしがらみとなり、「宗教=詐欺」という世間の固定観念を生み、社会の圧力の中で学びを始めることが非常に困難になっています。
「でも、私のグルは違う。あの人は本物だ」
――はい、誰もがそう信じ込みます。そして何年も後に、現実を知るのです。
では、いったいどうすれば「本物かどうか」を見抜けるのでしょうか?
私たちは皆、真剣に学びたいという願いを胸に抱いています。宗教嫌いになることは、この問題の答えではありません。今でも真摯に弟子を導く、本物の先生、グル、ガイドは存在します。
このブログは、長年の研究と聖典的洞察に基づき、「ニセグル」を見抜くための正確なチェックリストを提示します。
欺瞞と虚偽に満ちたこの世界で、もしあなたのグルが以下のチェック項目に一つも該当しなければ、安心してその道を歩み続けてください。
「ニセグル」の見分け方
―A.C.バクティヴェダーンタ・スリーラ・プラブラパーダが遺した8つのチェックリスト―
「週末だけで悟りを開きます」「タントラで即座に神と一体に」――SNSやウェブセミナーでこうした魅力的なフレーズを見かけたら、まず一呼吸おきましょう。本稿は、ヴェーダ(インド古代聖典)に精通し、現代にその教えを英語圏に初めて体系化した僧侶・スリーラ・プラブラパーダの言葉を土台に、誰でも使える「ニセグル見抜きマニュアル」を提供します。宗教的バックグラウンドがない方でも、以下の8項目を読み飛ばさなければ、だいたいの詐欺師は見抜けます。
1.「私は神の化身です」と語る人物
ヴェーダの原則
・神(ヴィシュぬ、クリシュナ、ラーマなど)がこの地上に降臨する際は、生誕地、両親名、年代、目的が詩句単位で記録されます(『ヴェダ拠点、スリーマッドバガヴァタム、プラーナ』など)。
・ヨーガや瞑想で「神になった」という主張は、ヴェーダには一切根拠がありません。
すべての宗教の経典によれば、神は永遠に神です。どのようなヨガや瞑想によっても、人間が神になることはできません。
論理的に考えても、もし誰かが神になれるのであれば、誰も神ではないことになります。
note: 最近では、報復を避けるために、多くのカルトは最初から「自分たちのグルが神である」とは主張しません。
しかし、彼らは熱心な信者になった人に対して、巧妙にそのような情報を刷り込みます(洗脳します)。
こうした詐欺は、被害者が逃げ道を失ってしまうため、より危険です。
ただし、一般的な賢さをもって接すれば、例えば「あなたのグルは神の化身なんですね?」などと質問してみることで、その詳細を語り出す場合も多いです。
インドや日本、その他の国々でも、こうした主張をする人々について複数の苦情が寄せられています。
「あるグルが自分を神だと名乗っているかどうか」について確認したい場合は、私たちにもお気軽にお問い合わせください。

2.明確な師弟相伝(パランパラ)を示せない
ヴェーダの原則
・知識は「神→弟子→弟子…」と連続し、途切れた瞬間に権威は消滅します(『バガヴァッド・ギーター』4.2)。
・「マハー・アヴァタール・ババジ」のように、文献・歴史上確認できない“架空の仙人”を先祖に持つケースは珍しくありません。
チェックポイント
師、師の師、師の師の師……と最低15世代まで氏名・年代を提示してもらいましょう。Google検索で名前が引っかからなければ、不合格です。
ほとんどの偽グルは、最高の神に至るまでの弟子継承の連鎖を明確に示すことができません。
3.金銭・性的スキャンダルの噂
ヴェーダの原則
・師は「欲望なく、所有なく、汚点なく」あるべし。
通常、偽グルの多くはプロのPRエージェンシーを雇い、その影響力を利用して反対の声を抑圧します。弁護士、圧力、金銭などを駆使します。インターネット上でそのような犯罪のわずかな兆候でも見つけた場合、それは危険信号です。グルは理想的なブラフマチャーリ(独身修行者)または禁欲者である必要があります。せいぜい、子作りのためだけに妻との関係を持つことが許されます。それ以外の女性との身体的な接触(抱擁など)は、みだらな行為とみなされます。
チェックポイント
① 英語で「Guru name + scandal」「Guru name + lawsuit」[グルの名前+Sex scandal] などで検索。
② 被害者証言や裁判記録が1件でも出てきたら、たとえ否定コメントがあっても「火のないところに煙は立たない」として赤信号。
③ 「私はクリシュナだから女性と交わっても罪にならない」「内面はゴーピ(牧牛娘)だから若い女性を抱くのは奉仕」などの説明は、典型的な自己正当化です。
日本やインドのグルが、祝福を与えるという名目で日本の弟子たちを自由に抱擁しているという苦情が寄せられています。
4.豪華絢爛なオピュランス・ショー
多くの偽のグルは、独自のファッションステートメントを持ち、特別なジュエリーやユニークな服装のセットを用いて、自分を他の誰とも異なる神のように見せることを好みます。
ヴェーダの原則
・「質素な暮らし、高邁な思想(Simple living, high thinking)」。
チェックポイント
金の腕時計、超高級車、チャーター機、VIP席チケット($500~)。これらが見えた瞬間、四項目不合格です。

5.無神論的発言
経典によると、カタ・ウパニシャッドに「タッド・ヴィジナナールタム サ グルム エヴァビガッチェット シュロートリヤム ブラフマ・ニシュタム」という言葉があります。これは、神について理解するために、グル(指導者)に近づくべきであるという意味です。グルは最も優れた神の信奉者です。
神について明確な理解を持たない人や、神の存在を信じない人は、真のグルになることはできません。
・「神はエネルギー」「最終的に神も幻や考え」は、ヴェーダ的には無神論(ナースティカ)と同義です。
チェックポイント
「あなたがたの神はどんな姿をしていますか?」と聞いてみる。答えが「姿なき光」「宇宙の総意」などであれば、不合格。
6.不完全な神観(マーヤーヴァーダ)
ヴェーダの原則
・神は永遠に人格を持ち、私たちはその小さな一部。
・「万人皆神」「最終的には同化」というマーヤーヴァーダ(幻同論)は、魂の消滅を招くとされています。
・ マーヤーヴァーダの理論家たちは、すべての神が同じであると考えています。このような理論は、神に対する不完全な理解の結果です。あらゆる経典には、神は唯一であると記載されています。もちろん、存在のさまざまな部分を司る多くの半神が存在しますが、それによって彼らが個々の個性を持たない、または私たちや他の半神と同等であるというわけではありません。
チェックポイント
「神と私の関係は何ですか?」と質問。答えが「区別は幻想」であれば、不合格。
以下のように教えています
「最高の主は人格を持たない――神は形なき、無相のエネルギーだ」
・「あなた自身が神だ――個の魂と神は同一である」
・「絶対なる真理は形なき意識そのものである」
7.前任師からの指名状がない
ヴェーダの原則
・師の座は「選挙」ではなく「前任師の明確な指名」で決まる。
チェックポイント
① 文書、録音、複数の立会人の証言を提示できるか。
② 「理事会の承認を得ました」は通用しません。
8.純粋な神の愛情者でない
ヴェーダの原則
・師の唯一の職務は「神を愛し、他人にもその方法を教える」こと。
チェックポイント
講話の99%以上が「神の美徳」「神への帰依」の具体的内容で満たされているか。
神との関係」を科学的・論理的に説明できるか(人格、属性、遊び)。満たせなければ不合格。
使い方まとめ
・赤信号は1項目でも「アウト」。
・合格基準は8項目すべて「クリア」。
・判断は「感情」ではなく「事実確認」で。
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